涙の度数のこと

 



占星術セッション「星の談話室」6月の会が始まりました。

この日来てくださった方は、ご自身でも占星術を学んでみたという方。
いっぱいお話したなかでも、太陽が「涙の度数」であることで悲しいできごとが多いのでないか、とお話いただきました。おお…「涙の度数」の話になるとは。なぜなら私自身が「サビアンシンボル蠍座29度」悲しみ深いとされる星を持っているからです。

「涙の度数」が気になる方がいるかもしれないので、ここに記しておきます。


⚫︎「涙の度数」とは

ホロスコープ上で各星座(サイン)の29度から次のサインへの移行までの最終度数(29.00〜29.59)のことを言うそうです。ここに星や感受点があると、その分野において涙するようなことが起きやすいと。
すべての星座の29度台が涙の度数だと考える読み方もあれば、水星座(蟹、蠍、魚)だけ、蠍座だけ、という読み方をする人もいるそうです。

⚫︎おそらく正統派の「涙の度数」は、ホロスコープ上の29度台を指す

私はずっと「涙の度数」はサビアンシンボルでの29度(ホロスコープ上の28度台)だと思っていました。
 *サビアンは度数を繰り上げて読むので、自分の持っている星を調べると
  蠍座28度台→サビアン蠍29度
  「酋長に自分の子供たちの命ごいをするインディアンの女性」
  自分の最愛の子どもが掟を破り死刑になる場面で命乞いする母親であり。
  掟のために心を鬼にして刑を遂行しなければならない酋長でもある。
  たしかに涙なしには語れません。
  私は悲しみや手放しを経験するほど優しくなれる、強くなれると
  この度数に感じています。

この「サビアン蠍座29度」が「涙の度数」である、といろいろなところに書いてあります。それで私はサビアン29度が「涙の度数」なのだと理解していました。

しかし、改めて調べてみたところ、これはもしかして誤読なのでは??と思えてきました。
「涙の度数」はサビアンで使う数え度数ではなく、ホロスコープ上の29度台、とある石井ゆかりさんの記事を発見しました。(すてきな文章だったからリンク貼っておきます)

ネットで調べた感じだと「ホロスコープ上の29度台が涙の度数」という方がたくさん出てきて、正しそうなのです。となると、サビアン29度(ホロスコープ28度台)は「涙の度数」ではないのでは?サビアン30度(ホロスコープ29度台)が「涙の度数」なのでは?となりました。


⚫︎とはいえ、サビアンシンボルはあなどれない


セッション時、ときどきサビアンも合わせて読みます。これがびっくりするほどその人を象徴しているようなことが多く。サビアンは比較的歴史の浅い(100年ほど)しかも占星術とは違う(霊視)流れも汲むので参考程度にと思っているのだけど、妙に納得させられるものだったりします。興味深いです。

おそらくこのサビアンが占術として一般化してよく使われている(使える)ために「蠍座29度命乞い」の悲しさのインパクトが強すぎて、たくさんの人が「これが、かの有名な「涙の度数」に違いない!」と勘違いしたのかな?と推測しています。違うかな?

ちなみに本当の?涙の度数である蠍座30度はハロウィンパーティーをしていて、どん底までいった感情が吹っ切れて楽しそうな雰囲気まである。不死鳥に例えられる蠍座あるある、ですね。

30度(最終度数)は悲しみを乗り越えて、腹に落としてふっきれて、新しい未来を受け入れる準備ができて。晴れやかな雰囲気も出てくる。もちろん傷ついた過去は変わらないけれど、それを糧にしてこれから新しく生きる決意をした感じがします。

というわけで、やっぱり29度のほうが「涙の度数」感はたっぷりな気がします。


⚫︎「涙の度数」であっても、なくても

28〜30度(星座が変わる直前まで)が最終度数近辺であることにはかわりなく、成長の物語であるひとつの星座の成熟・完結と、新しい星座に向かうその先の大きな変化を見据えている角度であることには間違いないかなと思います。

感受性が強い水星座、その中でもご縁が永く続くことを願う情が深い蠍座では終わりのときに心が揺さぶられることがあることはたしかだと思います。そんな経験を越えて育てた心にこそ宿るものがあり、人の痛みがわかる大きな優しさを秘めているはず。その心の力を、創造的に、自分が信じる道を進むために使って生きていきましょう、そうお伝えしました。

「涙の度数」ちゃんと調べてみて、とっても勉強になりました。きっかけをいただいて感謝です。

(写真は裏山で見つけた小さな星みたいなお花。キヌタソウ?)



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