ヨガの本
夏から2ヶ月くらいかけて『アイアンガー 心のヨガ』という本を読んだ。 インドのヨガ哲学を知りたくて。 とても興味深い気づきが多く楽しく読めた。 人間として良い生き方とはなにか、意識とはなにか この世界とはなにか、真実をどうしたら知れるか… という根源的な問いに ヨガの精神というひとつの答えを提示されている。 導師からの教えというかたちをとっていることや 宗教的な部分も含まれていることもあって とっつきにくいかも?と思ったけれど 現代の西洋的な文化で生活している人でも理解しやすいように わかりやすい例をあげて工夫されて書かれているのでとても読みやすい。 例えば「夜中にアイスクリームが食べたくなっても 冷凍庫に戻せる人間になるには」みたいな。 人間として真実を探究する道、という意味では とても錬金術的だし(実際、錬金術の例えも出てくる) 4元素(+空の5元素)を用いて説明されたり (インドにも4元素の考え方はもともとあるらしい) 深い神秘思想に触れる本ではあるのだけど そしてやさしく書かれているものの 内容を理解し実行することは非常に難しいのだけれど 例えに聖書もアインシュタインも北斎も出てくるし さまざまな国や文化の人に「伝えたい」という開かれ方が 読み手にも「少しは受け入れてみたい」と思わせるのかなと思う。 (表紙は手に取るのにちょっと躊躇してしまうけど…) 個人的には、自分の身体の状態をみる方として参考になるものがあったのと (私の魂と身体は乖離している感覚なので そこをつなぎたいという願いにヨガはこたえてくれる) プラーナーヤマ(呼吸法)の概念がドラゴンヘッドとドラゴンテイルの概念に つながるのかなと思う部分があって面白かった。 (そもそもインドの思想を知りたいと思ったのは ノードの意味をちゃんと知りたいと思っているからでもある) 吐くことは自己放棄し自然と一体化すること 吸うことは個を生き創造すること。