インド占星術の第一印象



いつも見てる空の違う見方…という前回の本の話から
ぱっと思いつきでインド占星術の初心者向けの本を手に取ってみた。

インドは広くて、地域によって3つほど手法あるらしいけど
私が読んだのは南インド占星術の本。
西洋占星術との共通点も少しあるけれど、違う点もたくさんある。

西洋(キリスト教)にはない輪廻転生の考え方が組み込まれているのは
ノードについて調べるとよく出てくるので、あらかじめ知っていたけど
まずびっくりなのは「太陽は凶星」。
自我が強いことはよくない、らしい。
自分の意志でものごとを決めることを制限された環境を
推測することもできるし
宗教上、自己犠牲を善とする価値観がとても強いのかもしれない。
こういう部分だけでも、インドの文化、思想、宗教、価値観が
西洋とは違うんだなと思う。
外からみると特殊に見えてしまうけど
もうすぐ人口世界一になる国でもある。
日本のほうがもっとずっとマイナーな存在。
果たして、人間として目指すべき状態とはいかなるものなのか。

話を戻します。
太陽を読まないなら何を重視するのか、というと
ASC(星じゃないけど)や月みたい。
月はナクシャトラといって、黄道12宮を使わず白道上の恒星を使う
宿曜の元になった読み方が含まれていて、興味深い。
(この本には概要しか載ってなかったので、もう少し調べたい)
お馴染みの木星と金星は吉、なんだけど、状態によって凶でもある。
ということで、やっぱりちゃんとじっくり
チャートを読んでいかなければ何もわからない。

言葉が馴染みなさすぎて、法則性が複雑過ぎてまったく覚えられない
提示されるチャートにサインとハウスと惑星記号が振られていないので
自分で補足しないとまず読み始めることもできない…とか
初歩的なつまずきもあるけど
(そう考えると西洋占星術って、GUIがとてもいい!
基本的なことはパッと見てもわかるようにできてる~)

どうしてもひっかかるのは「吉凶」をはっきりさせる、という読み方。
私の今持っている価値観にはなかなか馴染まなそうで。
数多くの法則をひとつずつ確認して星の吉凶を出す、という感じなんだけど
そもそも吉凶に興味が湧かなくてここで挫折。笑
凶だった場合はどうしたらいいのか、が書いてないし。
(ヒンズー教を学べばわかるのかもしれない。
今生ではあきらめてうけいれなさい、来世によりよくなるために
ということかも…?)

本当の象意とその裏に流れている思想は
深く学ばないと見えてこないだろう。
私は占いで吉凶が知りたいんじゃなくて
理想の思想を探しているんだと思う。

また時間を見つけて勉強します。

(写真の中には黒い蝶がいるんだけど、わかるでしょうか)



 

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