植物の男性性と女性性


 友人と話していて、面白いなと思ったことの覚え書き。


お呪いとして植物を使うとき

植物の男性性・女性性をみて使うということを話していて

どうやって分けたのだろう、

おそらくその植物の性質(使用用途、形状、まつわる神話など

文化的なものなど)から男女を分けたのかな?と考えた時

ふと昔受けたフランス語の授業で、全ての名詞が男性と女性に分かれていて

それを覚えなければいけないと知って(どちらかによって冠詞が変わる)

無理…と思ったことを思い出した。

それで試しにフランス語の辞書を引いたら

お呪いに使った植物の男女分けと一致していて。面白いなと。


それではフランス語の名詞の男女の分け方は、どこにルーツがあるのか

その後気になり調べたらこんな記事を見つけた。

https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/ghf07


この記事によると

印欧語族はもともと男性/女性/中性の3性の分類を使っていた

(明らかに雌雄があるもの以外は中性だった)けど

全てのものを「男女」で分けたくなってきた歴史の結果なのではないかと。

(身近なものを擬人化や二元化したくなるのは、人間のサガなのだろうか?)

「果実をつける樹木は女性的なもの」も面白い。

でも人が感覚で決めているものなので

印欧語族でも、地域や国の文化によって違うこともよくあるのだそう。


例に挙げられている、フランスでは太陽は男性で月は女性だけど

(キリスト教的に唯一神が男性であるところや

ギリシア・ローマ神話の太陽はアポロン、月はアルテミス…

という根づいた文化があるからかな。)

ドイツでは逆、というところも面白い。


どうしてなのかしらと、ゲルマン民族の文化が残っていると言われる

北欧神話について調べたところ

太陽神ソルは女神、月の神マーニは男神だったので、ここからきているのかも。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AB_(%E5%8C%97%E6%AC%A7%E7%A5%9E%E8%A9%B1)


あるものをどのように見るか、それは文化において違っていて

どれも味わい深い。


私が昨年育てたパプリカは、たくさん実がなったけれど

受粉がいらないのでアンドロギュヌス、もしくは処女懐胎?

などと思ってしまったけど、フランス語では男性名詞でした。


…比べると英語ってすごくシンプルなものなんだろうな。

それなのに全然できるようにならないな。笑





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